UTARをつくっている話 — 道北発、実名IDで「読む」と「関わる」をつなぐ
地域のメディアを支える仕事をしていて、ずっと引っかかっていたことがあります。記事は届く。PVも伸びる。でも、読んだ人がその地域に関わり続ける道が、どこにも用意されていない。
PVやフォロワー数では、関係は測れません。一度読んで終わる人と、何度も戻ってきて、いつか関わりはじめる人は、同じ「1」として数えられてしまう。地域に必要なのは、瞬間の数字ではなく、関わりが続いていく導線のほうです。
UTARは、この「読む」と「関わる」を地続きにするためのプラットフォームです。道北を起点に、いま utar.jp で動いています。
実名IDを軸にした理由
UTARは実名のIDを中心に置いています。匿名のままでも情報は流せますが、地域で人と人がつながり、関わりが積み上がっていくには、「誰が言っているか」が見える土台がいる。だから、読む人も、書く人も、同じIDで地続きにしました。
そのIDはUTARの中だけのものにしないつもりです。外部メディアの会員基盤として開いて、「UTARでサインインする」だけで、いろんな地域メディアに同じ自分で関われる。そういう情報の入口にしていきたいと考えています。
読むモードと、運営モード
UTARは「なんでもできる」プラットフォームです。けれど実際には、多数派はまず読む・選ぶだけ。だから入口を、読むモード(既定・全員)と、運営モード(チャンネルを持って発信するスタジオ)に分けました。
ここでいちばん気をつけているのは、分けることで読者から書き手への転換を断たないことです。読むモードのなかにも、軽く発信を始められるオンランプを残す。別アプリに完全分離してしまうと、この転換の道がふさがってしまうので、あえて1つのドメイン・1つのIDのままモードだけを分けました。
閲覧・フォロー・投稿・チャンネル作成までは、無料で全部開いています。課金で増やすのは「届ける力」のほうだけ。発信を始める入口に、お金の壁は置かない、という方針です。
戻ってくる理由をつくる
最近入れたのが、キーワード通知です。登録したキーワードに一致する新着を、好きな時刻にまとめて届ける。メールと、アプリ内のインボックスの2つで受け取れて、ブックマークと並べて読める。
地域の情報は、待っていても流れていきます。気になっていることのほうから、ちゃんと自分に届く。戻ってくる理由を、機能としてつくっています。
これから
いまは道北をデフォルトにしていますが、設計は全道、そしてその先まで広げられるようにしてあります。地域ごとに切り替えられる土台を先に組んでおいて、メディアとしての射程は段階的に伸ばしていく。
目指しているのは、地域の情報OSのような存在です。発行者にとっては会員・課金・配信のスタックになり、読者にとっては関わりが続いていく場所になる。一過性の発信で終わらせない、というのがUTARの通底のテーマです。
触れる入口は utar.jp から。
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